神奈川民医連

神奈川民医連の活動いのち・くらし・平和

【会長声明】 川崎市ぜん息医療費助成廃止に抗議する

2023.07.13

【会長声明】

 

川崎市ぜん息医療費助成廃止に抗議する

 

2023年7月13日

神奈川県民主医療機関連合会

 会長  野末 浩之

 

6月29日の川崎市議会で、「成人ぜん息患者医療費助成条例」、「小児ぜん息患者医療費支給条例」を廃止する議案が可決されたことに強く抗議します。助成制度の継続を求める署名は9,630筆、パブリックコメントでは約9割など様々な形で示された多くの市民の反対の声にも関わらず、合理的な説明の無いまま、患者・制度利用者の苦悩やリスクを鑑みず、何の修正もなく強行されたことは、川崎市民の命と健康に大きな影響を与えることを危惧します。

ぜん息の治療は大きく進歩し、基本的にはコントロール可能になっております。しかし、あくまでも適正な治療が前提です。ぜん息が命に関わる疾患である事は変わりなく、長期の治療が必要で、助成制度が欠かせない病気です。助成があるおかげで治療を続けられる人もいます。ぜん息患者の多くの人は、生涯にわたり治療を続けなければなりません。負担が大きく、治療が中断されれば重症化や死に至ることがあります。川崎市議会には、その認識が欠落しての決議だと言えます。

私たちは、必要な人に必要な医療を受けられるように助成することが、公平な行政の在り方と考えます。今後もより有効な患者支援制度の充実、医療助成の拡充を求め、地域の環境団体、住民団体、市民団体の方々と力を合わせ、環境破壊ストップ、市民生活、福祉破壊ストップの運動のため力を尽くしていきます。

以上