【神奈川県への要請】新型コロナ第8波から県民の命を守るための緊急要請(第2次)
2023.02.01
2023年2月1日
神奈川県知事
黒岩 祐治様
神奈川県民主医療機関連合会
会長 野末 浩之
新型コロナ第8波から県民の命を守るための緊急要請(第2次)
日頃から新型コロナ感染対策にご尽力いただきありがとうございます。
1月4日、神奈川県内の新型コロナ感染症の累計感染者数は、200万人を超えました。また、一日当たりの新規感染者数は、9日以降、1万人を下回る日が続いていますが、コロナ専用の病床使用率は、昨年12月半ば以降80%前後で高止まりしています。病床の逼迫が続くなかで、救急隊の到着後も搬送先が決まらない「救急搬送困難事案」は、1月9日~15日の1週間だけでも横浜市で541件、川崎市で170件と急増しています。
年末年始にかけて、高齢者施設でのクラスターが2週間連続して過去最多を更新しました。死亡者数は、1月13日、全国で過去最多の523人が確認されるなど、依然として厳しい状況が続いています。しかし、政府は新型コロナ感染症法上の位置づけを現行の2類から5類に引き下げる方針ですが、「第8波」が沈静化しているとは言い難い状況です。1月21日、アメリカでは、感染者の約半数がオミクロン株XBB.1.5によるものとの最新報道が発表されました。WHOは、「これまでのオミクロン株より感染力が強く、世界的な感染増加に繋がる可能性が高い」と警鐘を鳴らしています。日本でも既に新株であるXBB.1.5の感染が確認され、今後の広がりを心配する声が上がっています。そこで、以下の要請を行います。
【要請事項】
1.ワクチン接種率を引き上げるために啓蒙活動を強化し、協力する医療機関を拡充するとともに集団接種会場を確保すること。
2.3月以降も高齢者施設等で働く職員に抗原検査キットを配布し、陽性者の早期発見に努めること。
3.高齢者施設等から要請があった場合には、医師や看護師など専門スタッフを速やかに派
遣し、必要な助言を行い、クラスター防止に努めること。
4.ひきつづき、発熱外来を実施する医療機関を拡充すること。
5.入院を必要とする感染者の増加に対応するため、引き続き、病床確保に努めること。
6.5月連休や年末年始に限らず、日常的にコロナ対応の発熱外来や薬の処方を実施している医療機関・保険薬局を対象に助成金を支給すること。
7.自宅療養者が安心して療養できるように、感染者の登録に努め、必要な相談・支援体制を引き続き確保すること。
8.感染症法上の類下げについては、専門家の意見を聞き、実施の有無を含め慎重に検討するよう政府に要望すること。
以上