(神奈川県への要請)PCR検査の完全実施とコロナワクチンの接種拡大等を求める要請
2021.04.15
2021年4月15日
神奈川県知事
黒岩 祐治様
神奈川県民主医療機関連合会
会長 野末 浩之
PCR検査の完全実施とコロナワクチンの接種拡大等を求める要請
日頃から新型コロナウイルス感染症対策にご尽力いただきありがとうございます。
政府が緊急事態宣言を解除してから3週間以上が経過しましたが,感染が落ち着くどころか、東京など首都圏だけでなく地方でも逆に広がる傾向を示しています。変異株による感染がどこまで広がっているか掴めていないという報道もあります。無症状からの感染は59%に達するという報告もあり、無症状感染者をPCR検査によって拾い上げていくことは、感染拡大を抑える最大のポイントです。医療機関や福祉施設等でのPCR検査を定期的にいち早く実施することも重要です。
また、政府は、医療従事者へのワクチン接種を優先的に行うとしながらも、実際は一部の医療機関にしかワクチンが届いていません。高齢者施設や障害者施設で働く従事者にも実施すべきです。
そこで、神奈川民医連は、PCR検査の完全実施とコロナワクチンの接種拡大等を求めて、以下の要請を行います。
【要請事項】
一.PCR検査の完全実施について
(1)クラスター(集団感染)が発生している、していないに関わらず、県内の医療機関や福祉施設等で働く職員と新規の利用者を対象にPCR検査を継続的に実施すること。この場合の新規利用者とは、入所施設(短期入所施設を含む)に限らず、通所系や在宅系の事業所も含むこと。
(2)感染源を把握するためのモニタリング検査の実施件数を拡大すること。無症状感染者を把握した場合には、医療機関への受診を促すこと。
(3)新型コロナウイルス陽性者に占める変異株検査の割合を早期に40%へ引き上げること。
二.コロナワクチンの接種拡大について
(1)コロナワクチンが医療従事者にいち早く届くように努めること。高齢者施設や障害者施設で働く従事者にも実施すべきです。この場合は、陽性者の利用者を受け入れる等の条件を付けずに通所系や在宅系の事業所も含めて実施すること。
(2)高齢者施設の利用者だけでなく、障害者施設の利用者もコロナワクチンの接種対象に加えること。
三.発熱外来を開設している医療機関への助成について
(1)2021年度以降も継続して発熱外来を開設している医療機関に対して、助成金を支給すること。
四.コロナ関連の補助金支給について
(1)医療機関や介護事業所に対して、コロナ関連の補助金を速やかに支給すること。
以上